こんばんは!ブラックな健康家です!
そもそもグルテンとは、
グルテン (gluten) あるいは麩質(ふつ)は、小麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種であるグルテニンとグリアジンが水を吸収して網目状につながったもの[1]。料理では小麦粉に水を加えてこねる事でこれら2つのタンパク質が絡めあわされてグルテンが作られる[2]。
小麦粉の場合、6 – 15 %がたんぱく質で、その約85 %はほぼ同量のグリアジンとグルテニンからなる[2]。小麦粉は小麦が粉砕されているので粉砕前の小麦よりグルテンが形成されやすい[2]。
グルテンは食物アレルギーの原因となるタンパク質でもある。 抜粋:Wikipedia
と、要するに小麦や大麦などの穀物に含まれるタンパク質の種類のことであり、これらの食材からグルテン(タンパク質の一種)を抜き取ったものがグルテンフリーの食材ということになりますが、
結論、人間においてグルテンが健康に悪影響を及ぼすという科学的根拠はないのだそう。
グルテンフリーの食材があるということは、グルテンはさぞかし体に悪いのだろうと思いがちですが、そもそもグルテンフリーを作るきっかけとなったのは、
元々はセリアック病と呼ばれる病気を持った人がグルテンを摂取すると下痢を起こすため、セリアック病の人でも食べられるように開発されたものなんですね。
セリアック病は欧米では人口の0.5~1%(100人に1人)の人が罹患しており決して珍しい病気ではないのですが、それに比べて日本人では罹患率0.05%(10000人に5人)と日本人にはかなり稀な病気であると考えられるんですね。セリアック病の最も軽い症状では、グルテンを食べるとお腹の張りや下痢などの症状が出ることが特徴でこういった場合「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」と呼んだりします。
セリアック病 の人以外がグルテンフリーの食材を食べる 理由として考えられるのが、セリアック病の人以外にも何となく健康に良さそうというイメージ(これがかなり大きいそう)と、これはグルテンがセリアック病の人だけでなく正常の人においても腸管の炎症を引き起こすのではないかという仮説からきており、 実際にラットによる試験ではグルテンを投与することで炎症が起きたり食事中のグルテンを制限することで糖尿病予防することができたという報告もあるが、人間に対してはグルテンにより健康へ悪影響を及ぼすといった科学的根拠はないとのことです。
時々、「グルテンフリーの食材にはダイエット効果があるよ!」なんて話題も聞いたりしますが、今のところ、グルテンフリーによるダイエット効果は科学的根拠が乏しく、反対にグルテンを避けることで穀物中の食物繊維の摂取量が減り、糖の摂取量が増えることが考えられダイエットの観点からすると逆効果になってしまう恐れがあると考えられています。
2017年に 英国医師会雑誌に掲載された最新の研究においても、 グルテンの摂取量と心筋梗塞の発生率の間には関係がないことが明らかになっておりまして。
とはいえ、「美味しいから食べてるんだ!文句あるのかー!」と言われる方もいると思うので、それはそれでありだと思いますが、
あくまで今回は、美や健康を意識して高いお金を払ってまでグルテンフリーの食材を買う理由は今のところなさそうってのが結論でした。