卵は1日1個まではウソ!?卵は結局1日何個までが一番コスパがいいのか問題

こんにちは!ブラックな健康家です!

スーパー等で簡単に安価で手に入り、良質な動物性たんぱく質完全栄養食などといったイメージのある「卵」ですが、

1日1個まで説や、2個までならOK説のほか、

サバカン
ニャーは1日何個食べても大丈夫って聞いたにゃ!

などどれも間違いではなさそうな気は致しますが結局のところ1日あたり何個食べるのが今のところ良さそうなのかということで、結論から申しますと、

卵はあまり食べない方が健康にはいいとのことでした。

卵を1日1個以上食べるリスク

2013年に発表された16個の研究をまとめたメタ分析によると、

 

卵を1日1個以上食べるグループはほとんど卵を食べない(1週間に1個未満)グループと比べると2型糖尿病を発症するリスクが42%高い

・ 卵の摂取量と心筋梗塞、脳卒中およびこれによる死亡との間には有意な関係はない。

・糖尿病患者に限って解析を行うと 卵を1日1個以上食べるグループはほとんど卵を食べないグループと比べると心筋梗塞や脳卒中によって死亡するリスクが69%高い

 

他にも2008年に発表された別の研究でも卵を1週間に1個未満しか食べない人たちと比べて卵を1日1個食べる人たちでは28%、1日2個以上食べる人たちでは64%も心不全を起こすリスクが高いことが明らかになっていますが、この研究では卵の摂取量が1週間に6個までであれば心不全のリスクは上昇していなかったということです。

卵を何個でも食べても大丈夫と言われている理由

ここまでで健康的(心身ともに病気ではない状態)な食生活を送るうえでは卵はあまり食べない方がいいよということが明らかになっておりますが、

そもそも卵が1日1個までと言われる原因は、卵にLDLコレステロールが含まれているからなんですね。

LDLコレステロールとは「別名:悪玉コレステロール」と言われておりまして、悪玉コレステロールというと

人間の体内にある脂質のひとつです。一般に悪玉コレステロールと呼ばれています。コレステロールは「あぶら」なので、血液中に流れるために、アポタンパク質とリン脂質で覆ったリポタンパク質という粒子に変化します。このリポタンパク質の一つが、LDL(Low Density Lipoprotein:低比重リポタンパク質)で、肝臓で作られたコレステロールを身体全体へ運ぶ役割をもっています。

数値が通常の範囲であれば問題ないのですが、血液中のLDLコレステロールが増えすぎると血管壁にたまってしまいます。それは活性酸素の影響で酸化して、過酸化脂質となります。蓄積していくと血管が細くなり血栓ができて動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を誘発させます。抜粋:e-ヘルスネット

と悪玉コレステロールは少量なら健康には問題ないとされているのですが、増えすぎると血管を詰まらせてしまうのでこれを警戒してのことだったんですね。

ただし、最近の研究では食事から体内に摂取したLDLコレステロールはほぼ体に吸収されずに体外へ排出されている(コレステロールは主に肝臓で作られている)ことが分かったため、「卵は1日2個まで」もしくは「何個食べても大丈夫らしい」なんて情報や記事が散見されるようになったと考えられます。

まとめ
まとめると、
・卵はあまり食べない方が良く、食べるなら1週間に6個までなら大丈夫そう。
・卵を1日1個以上食べると2型糖尿病になるリスクが42%上がる
・卵の摂取量で脳卒中や心筋梗塞やそれらによる死亡リスクに関係性はない。
・糖尿病の人はできるだけ卵を食べない方が良い。

とのことです。

とはいえ金輪際卵は食べないというというわけにもいかないと思いますが、

卵を食べてもLDLコレステロールが体内に吸収されないのと、病気になるならないは全く別の問題だということを理解しておく必要があります。

ただし、卵には動物性のタンパク質をはじめビタミンやミネラル等体にとって大切な栄養素をバランス良く含んでいるのも事実であり、

成長期の子供や、食の細くなったご年配の方にも積極的に摂取していただきたい食材の一つだといえます。

これらを踏まえて、何個食べるのが正解かというよりは、以上のことを理解したうえで必要な分だけ摂取することがどうやら今のところは良さそうといった感じですね。